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Vol. 003
気が付けば花粉症の時期です。

 私事ですが、先週あたりから「鼻づまり」、「目のかゆみ」が始まりました。
自称;花粉症の患者さんが増えてきております。
 そこで今回は花粉症についてです。

【花粉症はどうして起こるの?】
 人間の体は花粉のような異物(抗原といいます。)が体内に入ると、抗体をつくって体を守ろうとします。 しかし人によっては抗原と抗体が過敏に反応しあってアレルギー反応を発生することがあります。
 花粉が抗原となった場合、アレルギー反応により免疫細胞が化学伝達物質(ヒスタミンなど)を放出されることで鼻粘膜を刺激し、 くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状を引き起こします。
 これが一般に「花粉症」と呼ばれている花粉による鼻アレルギーです。

 花粉症は年々増えていますが、なかでも子どもの花粉症は20年ほど前から急に増え、また年々低年齢化しています。 特にハウスダストなどに対してアレルギーをもっている子どもは花粉症になりやすい性質があります。

【まず花粉症かどうかの確認を】
 主な症状は「くしゃみ」、「鼻みず」、「鼻づまり」、「目のかゆみ」などで、かぜと区別しにくい場合もあります。 そのため、本当に花粉症なのか、何の花粉が原因なのかを確認することが大切です。 アレルギーを調べる検査には、綿棒を使って「鼻みず」を調べるといった、子どもにも負担にならない検査方法もあります。
 自己判断せず、早めにかかりつけ医の診察を受けましょう。

【発症の仕組みに応じた治療を】
 発症の仕組みに的確に対応した薬を医師の指示どおりに使って治療しましょう。
 花粉症の治療には、花粉の季節の前から治療を始めて症状を軽くする予防的な治療と、症状が出たときに症状そのものをやわらげる治療があります。
 適切な治療は、花粉症の苦痛を確実に軽くしてくれます。アレルギー症状に対してその場しのぎの薬に頼っていると、鼻粘膜をますます過敏にしてしまいます。 自己判断せずどのような治療が適しているのか医師とよく相談して決めましょう。

【家庭での予防法】
 花粉の季節の外出にはできるだけマスクや眼鏡をつけましょう。 帰宅したときには、花粉を持ち込まないために衣服をはたいてから家に入り、手洗い、洗顔、うがいをして花粉を落とします。 洗濯や窓を開けての部屋掃除は、花粉情報で飛散数の少ない日や時間を選びます。こうした生活上の注意が、症状を大きくやわらげてくれます

にししろクリニック
院長 神谷 雅人

名古屋市守山区西城2丁目13-13  TEL:052-791-2446  予約専用ダイアル:052-791-0489